みなさんこんにちは! 事業承継専任スタッフの横田です。
今年の残りも今日を含めてあと4日となりました。
新型コロナウィルスがみたび猛威を振るう中、
今回の年末年始は帰省を含め外出を控える方も多いと思われます。
遠くの親戚や親子とはお会いすることがなかなか難しいですが、
先行きが不透明な今だからこそ、
あえて今回は相続について家族と話し合うタイミングについてお話ししたいと思います。
例年であれば、年末年始は親しい方と会う機会が増える時期であり、
会う人の多くは親子や親せきなどの非常に近しい間柄の方になるかと思います。
特に、遠く離れて暮らす親子となると、直接会えるのはお盆か正月の帰省時の、
両方またはどちらかくらいしか、なかなか機会は作れないものでもあります。
この直接会える貴重な時間にぜひやっていただきたいのが「相続の話し合い」です。
できればしっかりとした家族会議の形式(被相続人と推定相続人全員出席、記録を残しておく)
を整えたうえで開催していただくことをお勧めします。
話し合いの内容は、ずばり「万一の時にどのように相続をするか?」です。
父または母(ご存命であれば祖父や祖母なども)が亡くなった時には、必ず相続が発生します。
・相続財産は何があって、それぞれの金額はいくらなのか?
・どの相続財産をだれに相続するつもりなのか?
の2点については最低限、被相続人のお考えを示してもらい、
被相続人ならびに推定相続人の合意を得ておくと、
いざという時に争いが起きる確率をぐっと下げることができます。
また、多くは配偶者が該当することになる、次の被相続人の二次相続についても大まかなシミュレーションをしておくと、
節税も含めた財産分割を検討することができますので、こちらも開催することをお勧めします。
ただし、この話し合いは、推定相続人(亡くなる方)の全面協力のもと、
積極的にご参加いただかないと成立しないものであります。
「俺の死んだときの話なんかするな!」とか
「正月から縁起の悪い話をするな!」とか
怒られてしまい、全く話ができないといったケースも少なくありません(むしろかなり多くみられます)
そのようなときに、相続人の立場としては、
・今コロナ禍で先行きが見通しづらいので、先先の準備はしたほうが良いと提案してみる
・知り合いの相続の失敗事例を話してみる
・何かあった時に家族が不仲になりたくないと訴えてみる
などをまずはお話しいただき、関心を持ってもらうことからスタートする必要があります。
また、今回は帰省を見送る方も多いとおもいますので、
ZoomやSkypeなど、オンラインで会話ができる環境がある方は、
「このようなご時世だからさ~」
という枕詞をつけて、相続の話し合いができるきっかけを作ってみてはどうかと思います。
ただし、電話の音声だけによるメッセージは、非常にドライに聞こえてしまうため、あまりお勧めはできません。
顔を見ながらお話を進めていくことがポイントです。
いかがでしたでしょうか。
何事にもそうではありますが、特に相続に関しては、
事前の準備をしておくことで争いごとが起きるリスクを大幅に減らすことができます。
皆さんにとって、家族仲良くよりよい生活を送ることができるように、
家族が集まる貴重な機会を逃さず、相続について少しでもお話ができることを願っています。
最後になりますが、今回が2020年最後のブログとなります。
1年間つたない文章をお読みいただきありがとうございました。
来年はもう少し読みやすくなるように体裁を整えていきたいと思いますので、
引き続きよろしくお願いいたします。
皆様にとって、来年という年を良い年として迎えられますように!!