このブログを読んで頂いている経営者の皆様にお聞きします。
「試算表を毎月見ていますか?」
「その試算表を経営判断に活かせていますか?」
「毎月試算表を見て経営しています」と胸を張って言える経営者は、実は少ないのではないでしょうか。
けれど、これは本当にもったいないことです。
試算表は「会社の健康診断書」であり、次の一手を考えるための“経営の武器”だからです。
「数字は苦手」はもう通用しない時代
経営者の中には、「数字は会計士や税理士に任せている」「税金がいくらか分かれば十分」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、経営環境が厳しさを増す今、「なんとなくの勘」や「去年と同じ感覚」だけでは、舵取りは危険です。
数字を“毎月”見て、“把握”して、“次の手を打つ”。
このサイクルを回していくことで、経営は安定し、利益も出せるようになります。
試算表で分かること:それは「変化の兆し」
例えば、こんな兆候をいち早くキャッチできます。
- 売上が上がっているのに、利益が減っている → 原価が上がっている?
- 粗利率が下がっている → 値引きしすぎていないか?
- 人件費率が高くなってきている → 生産性は落ちていないか?
これらはすべて、「正確な月次試算表」があれば分かることです。
逆に、試算表がなければ“勘”や“体感”で判断せざるを得なくなります。
勘と経験に、数字の裏付けを
もちろん、勘や経験も経営において大切な要素です。
しかしそれに数字という“根拠”が加わると、意思決定の精度はぐんと高まります。
数字は、あなたの経営判断を「説得力あるもの」に変えてくれます。
社内の会議、取引先との交渉、銀行への説明など、数字に基づく話は信頼を生み出します。
「武器」として使える試算表とは?
ただし、どんな試算表でもいいわけではありません。
“発生主義”で、“翌月中”に作成される試算表であることが条件です。
- 現金主義で処理された帳簿 → 実態が見えない
- 2~3か月遅れて出てくる → 判断が手遅れになる
このような試算表は、「武器」というより「過去の記録帳」にすぎません。
まとめ
「数字は経営者の言葉」であり、「試算表は経営者の武器」です。
毎月、発生主義で処理された正確な試算表を見る習慣が、あなたの経営をひとつ上のレベルへと引き上げてくれます。
正確な試算表を作れるようにするためのセミナー
ここまで読んでいただきありがとうございます。
「数字が経営に大切なことは分かるけど、どうしても苦手意識がある」
「今の税理士に相談しづらい」
と、最初の一歩に悩まれている方におすすめのセミナーがございます。
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